子供の年代から少年・少女そして青年への12年間は、
人間としての骨格がつくられる最も大切な時期です。
そのかけがえのない一年一年を大切にするために新たな小中高一貫教育を実現します。

小中高一貫教育

 横浜初等部は、幼稚舎と並んで、満6歳から大学・大学院までの慶應義塾の一貫教育の源流となる学校です。初等部の卒業生は、部長の推薦により湘南藤沢中・高等部に進学します。
 湘南藤沢中・高等部は、1992(平成4)年、湘南藤沢キャンパスに開設された中高一貫6年制の学校です。その教育においては「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスのとれた教養人の育成」を目標とし、その特色としては、「異文化交流」と「情報教育」が挙げられます。
 「異文化交流」については、英語の教育では、英語科の教員の約半数がネイティブスピーカーで、「英語について学ぶ」のではなく「英語で何かができるようになる」ことを目指した授業を行っています。また、海外留学プログラムでは、独自の短期留学プログラムを拡充しており、現在では、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、韓国の6カ国で計10校との交換留学プログラムがあります。このような環境の中で、全生徒が多くの刺激を受けながら6年間を過ごしています。
 「情報教育」では、コンピュータやネットワークのリテラシーに関する教育等を通じて、社会に氾濫している情報の中から情報の価値を正しく判断する力を身に付け、これからの社会のリーダーとしての資質を育むことを目標にしています。また、その趣旨は各教科に広がり、社会科では統計グラフの作成をはじめ、資料から情報を読み取り、それをまとめる作業に力を入れたり、数学科ではデータサイエンスの教育に力を入れたりしていますが、それらの教育水準は高い評価を得ています。
 一方で、百人一首大会や能・狂言鑑賞会が毎年実施されて来たことが示すように、まさに「バランスのとれた教養人」育成のために、日本の古典に親しむことにも力を入れています。
 湘南藤沢高等部の卒業生は他の義塾の高等学校と同様に、推薦によりほぼ全員が義塾の全学部に進学しています。
 横浜初等部と湘南藤沢中・高等部では、大学までを見据えた新たな小・中・高一貫教育の実現を目指して、基礎学力の重視、教育内容上の連続性に留意しながら、カリキュラムの充実に向けて協力を行っています。また、個々の生徒については、進学という節目は大切にしながらも、12年間を通じて、発達段階に応じてきめ細やかに見守ることができる環境を大切にします。そのためにも、両校の教員が互いに一部の授業を兼務で担当するなど、相互に交流を深め、生徒一人一人を長い時間軸の中で、多面的・総合的に捉えるような姿勢が両校の学校全体に醸成されています。




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